物怖じしない
自信を付けた8年間
仲間は、口を揃えて彼は「座っている」という。
小さなころから、もの作りがしたかった。
ある日、インターンシップで横河ブリッジホールディングスの存在を知り門を叩く。
橋梁や太陽光などスケールの大きさに惹かれた。勿論、就職活動ではここで働くと決めていた。
入社後8年間で、カイタックプロジェクトでは無くてならない存在になっている。
彼の得意とする分野は電気。部署ではトップクラスの技術者だ。
実際、技術の難しさは生半可でない。
それでも表情には余裕があり影の努力を感じさせることもない。
落ち着き飄々としてこなしていくのが彼のスタイルだ。
年下なのに尊敬できるといった声も多かった。
将来が楽しみであることは間違いない。
1993年9月生まれ
出身は山形県白鷹町の田舎で育った。
兄弟は姉が2人の末っ子。
あまり人前に出ないおとなしい性格だったという。
本を読むのが好きで、毎週図書館へと足を運んだ。
また、もの作りが好きでプラモデルや何かを分解する楽しみが将来、自動車の整備士になりたい夢へとなっていった。
中学、高校と剣道に打ち込んだ。自分だけレギュラーになれず悔しくて疲労骨折するほど稽古に励んだ。
剣道には「雲外蒼天(うんがいそうてん)」という言葉がある。
困難を乗り越え、努力して克服すれば、よいことが待っているというたとえだ。
言えば、その粘り強く技術を習得する様はここからきているのではなかろうか。
これから改善していきたいことについて。
面倒くさがりで、中途半端にしてしまうことがあるそうだ。
色々なものに手をつけるが
嫌なことからこなすように心がけている。
彼も二児の父である。
3歳と1歳の娘が彼の帰りを待っている。
取材では、家庭以外の自分の趣味は?と聞くと何も出てこない。
やはり彼も子供と遊ぶのが1番なのだ。
良い技術者は、良い父親でもある。
2013年:特殊建築部技術課
2020年10月:カイタックプロジェクト室