次の世代のために
10年前、構想はあったものの、中身は何も決まっていなかった。
企業版ふるさと納税の決定からピアノフェス開催へ。
初の開催では骨格はまだ見えてこなかった。
この3年間、地道に積み重ねた経験は、野沢の中で研究され尽くされていた。
「新しいスタイルのフェスティバル」は、3年目になってようやくプラットフォームがかたちになった。
2025年、ステラシアターは節目の30周年を迎える。
振り返れば、当時ステラシアターを作っていたメンバーがほとんど残っていない。
その当時の人たちの想いも、野沢の中に残っているのだ。
その想いも背負い、なんとか 30年目まで辿り着くことが出来そうだ。
これまで、一人でも多くの方がきてくれるならと野沢は努力を厭わず奔走する毎日だった。
野沢の切実さに触れ絆された演奏家と共につくりあげてきたステラシアターが、
30年を迎えられるのは、関係者が地道に積み重ねた結果である。
また、運営の生命線はボランティアの存在であった。
施設やイベントを通じ、町を盛り上げたい。ボランティアも一丸となった想いが、
ステラシアターを支えてきた。
町全体で考えたいのは、「次の世代」だと言う。
新しい企画をどう練り上げていくか。
言うまでもなく、野沢の30周年に対する思い入れは深い。
世代交代を疾うに見越して、既に突き進んでいる。
オーストリアは音楽の都ウィーンへ行き、河口湖合唱団などが記念行事を行うことが決定している。
ボランティアや関係者も含め本場での活動は糧になる。
記念行事を終えて帰ってくればまた新しい発想や基準が出来上がる。
次の世代、35周年、40周年に向けて、新しい目標を共に歩めるように、繋げていきたいと野沢は思っている。
野沢は、期待していてほしいと突破口を開き突き進んでいる。