OBSERVATORY
天文台

設備の老朽化

天文台の設備や観測機器は長期間使用されることが多いため、年数が経つと老朽化が進みます。望遠鏡やその他の観測装置は非常に精密で高価なものが多く、故障や性能低下を防ぐために定期的なメンテナンスや改修が必要です。

観測環境の改善

天文台の観測環境(例えば、電磁波の干渉、天候、光害など)を改善するための施設改修も重要です。例えば、新しい建物の設計や空調システム、電力供給設備の強化などが必要なことがあります。

安全の確保

天文台は大きな望遠鏡や思い危機を使用するため、施設の構造や安全策を強化することが求められます。これには、設置設計や避難経路の改善、機器の故障時に備えるためのバックアップシステムが含まれます。

すばる望遠鏡(国立天文台ハワイ観測所)

すばる望遠鏡は、太平洋の中心、ハワイ島・標高4,200mのマウナケア山頂域にあり、研究・開発・事務を行うヒロ山麓施設から成る日本の国立天文台が運営する天体感触施設です。 すばる望遠鏡の主鏡は口径8.2メートルの世界最大級の一枚鏡です。

望遠鏡を保護する大型メインシャッターの経年劣化に伴う動作の不具合を受け、駆動部の改修工事を行いました。

188cm望遠鏡(国立天文台ハワイ観測所岡山分室)

188cm望遠鏡は、1960年に当時の東京大学東京天文台によって建設された望遠鏡で、 当時世界で7番目の大口径を誇りました。 建設から60年以上が経過した現在でも、日本国内の望遠鏡として唯一50個以上の 太陽系外惑星を発見するなど、最先端の研究に活用されています。
岡山は、日本国内でも有数の天体観測に適した地域として知られています。 同じ敷地内には、京都大学が設置した国内最大の口径3.8メートルを誇る「せいめい望遠鏡」もあり、 最先端の天体観測が行われています。
老朽化によるシャッター部の落下・損傷を受け、既設シャッターの撤去工事と、 新たな形状・開閉方式を採用した新設シャッターの製作・取付工事を行いました。