GLOSSARY

用語集

用語集

可動建築に関する様々な用語を紹介しています。

▽ 機械・駆動系

   

▽ 制御・電気系

   

▽ 塗装

   

▽ 外装・メンテナンスラダー



機械・駆動系

鉛直車輪

(鉛直車輪とは)機械構造用炭素鋼(S45C)で製作し、長期間の走行や可動屋根の鉛直方向の荷重に耐えられるよう、表面に焼入れを行った車輪です。ギヤを取り付けて、駆動モーターと組み合わせることで可動屋根を走行させます。
(耐用年数:15年)
 

鉛直車輪軸

機械構造用炭素鋼(S45C)で製作された、鉛直車輪の中心に差し込む軸のこと。 可動屋根の荷重を台車から車輪軸を介して鉛直車輪へ伝えます。
(耐用年数:15年)
 

水平車輪

(水平車輪とは)可動屋根の自重や地震、風圧による水平方向の荷重を支える車輪です。 オーダーメイドのものや、カムフォロアと呼ばれる既製品を使用します。
(耐用年数:15年)

水平車輪台座

(水平車輪台座とは)一般構造用圧延鋼材(SS400)で製作した、水平車輪を取り付けるための台座です。 台座を介して台車に取り付けることで、水平車輪を交換しやすくしています。
(耐用年数:15年)

駆動モーター

(駆動モーターとは)駆動のための原動力となるモーターです。 ブレーキ付きギヤードモーターを使用し、走行速度や可動屋根重量に合わせて、モーター容量およびギヤ比を選定します。 プール仕様の場合は、防湿対策を行います。
(耐用年数:10年)

暴走防止装置

ラック・ピニオンが付属したモーターと、角棒や丸棒形の鋼製ピンで構成されています。 駆動台車からレールに対してピンを差し込み、地震時に可動屋根(車輪)が逸走しないようにする安全装置です。 ピンの差込ストロークの制御には近接センサーを使用します。
(耐用年数:7年)

レール

可動屋根が走行するためのレールです。車輪から受けた荷重を、建物本体構造に伝達します。 H鋼を用いた凸型や凹型レール、電車で用いる軌条レールを使用します。
(耐用年数:都度)


制御・電気系

制御盤

可動屋根を動かすために、電気部品や電気機器を搭載している、ボックスのことです。 各モーターを動かすための配線、各種センサーからの信号線をこの制御盤まで集め、動作指令をひとまとめにして出すために、無くてはならないものです。
(耐用年数:都度)

インバーター

制御盤内に搭載しており、PLC(シーケンサー)からの指令により、加速、一定速(高速)、減速、低速といった走行用モーターの速度制御を行っています。
(耐用年数:7年)

PLC(シーケンサー)

制御盤内に搭載しています。可動屋根を動かす頭脳のようなものです。さまざまな機器を制御するためのプログラムが入っています。 操作スイッチ、リモコン等からの信号を処理し、各機器へ指令を出します。
(耐用年数:7年)

メモリカセット(シーケンサーROM)

PLC(シーケンサー)は、電源が入っていなくとも、内蔵バッテリーでプログラムを記憶していますが、このバッテリーが切れた場合、プログラムは消えてしまいます。 プログラムをメモリカセット(シーケンサーROM)に保存しておくことで、消えることが無くなります。バックアップとして必要なものとなります。 
(耐用年数:7年)

直流電源装置

制御盤へ外部から供給される電源は、交流(AC)となります。 制御機器の信号のやり取りに必要な電源である、直流(DC)を交流から作り出すための装置です。
(耐用年数:7年)

マグネットスイッチ

PLC(シーケンサー)の指令により、開閉(ON,OFF)し、モーターへの電流をON,OFFすることができます。 PLC(シーケンサー)の指令は、電流値:小ですが、モーターの電流値:大を扱うことができます。名称の由来は、マグネット(電磁石)により、ON,OFFしているからです。
(耐用年数:7年)

リミットスイッチ

先端のレバー部分に当て、倒れることで動作させる電気スイッチです。走行モーターの動作を減速させたり、止めたるする位置を検出するためのものです。
(耐用年数:7年)

近接センサー

金属に反応する非接触型のセンサーで、走行用モーターの動作を減速させたり、止めたりする位置を検出するためのものです。 レール側には停止定置および減速させる位置に検知板と呼ばれる金属片を設置します。 また、暴走防止装置用のモーターを停止する位置を検出する部分にも設置しています。
(耐用年数:7年)

表示ランプ

可動屋根の近くに設置しています。緑色、赤色の2色を標準としています。 このランプが、点灯、点滅することで、正常に動作中なのか、異常なのかが一目で分かるようにしています。また、警戒風速を超えた際に、赤点滅により、お知らせします。
(耐用年数:都度)

チャイム

可動屋根の動作中や異常時に、メロディまたは警報音を鳴らすものです。 可動屋根は静かに走行するため、災害防止を目的として、付近の人に動作していることをメロディで知らせます。 異常時(警戒風速を超えた場合など)には警報音で知らせます。
(耐用年数:都度)

給電装置(ケーブル、ガイド)

屋根が走行用モーターにより可動する際、配線も一緒について動くようにしています。 配線は、可動に適した、曲げに強く断線しにくい専用ケーブルとなります。配線だけでは暴れてしまいますので、ケーブルキャリアとガイドを設置しています。
(耐用年数:10年)

避雷ケーブル

建築基準法により、高さ20mを超える建物に必要となります。 屋根の形状に適した避雷線を這わすように設置することで、万が一の落雷の際に、建物や制御機器等への影響が無いようにしています。
(耐用年数:10年)

風速計(送受信機)

可動屋根という性質上、開いた状態での強風は、屋根が浮き上がる可能性があり危険です。 弊社の安全基準として、15m/s以上を警戒風速としています。この風速を測定し、警戒風速を超えたら警報信号を出し、シーケンサを通して、表示灯、チャイムに指示を出すことで注意を促します。"
(耐用年数:10年)


塗装

鉄骨塗装(接合部含む)

プール室内の環境(塩素を含んだ湿気)や屋外環境に耐えられるように、防食性・耐候性の高い仕上げを行います。 溶融亜鉛めっき仕上げや、重防食塗装仕上げを標準としています。 より防食性が求められる場合は、メッキと塗装を組み合わせ、耐火性能が求められる場合は、屋外や準屋外用の耐火塗装を行います。
(耐用年数:12年)

台車塗装

台車外面は重防食塗装を行い、内面は機械部に適したエポキシ塗装を行います。
(耐用年数:12年)


外装・メンテナンスラダー

エアタイトゴム

屋根の召合せ部および突合せ部に取り付けるスポンジ状のゴムです。 ゴム同士を密着させることで、可動屋根と固定屋根との隙間から雨、風が室内に入らないようにします。
(耐用年数:10年)

シーリング

ガラスやサッシ枠まわり、アルミパネル目地にある2液性シリコンゴムの防水材、充填材です。 屋根面ガラスのサッシ枠には、雨水が溜まらないシーリング形状を採用しています。
(耐用年数:10年)

ストッパーおよび緩衝ゴム

何らかの故障により、可動屋根がオーバーランした際に物理的に停止させる安全装置です。 レール端部のストッパーに衝撃を和らげるためのゴムが取り付けられています。
(耐用年数:都度)

アルミパネル

屋根外周部の鉄骨や、走行台車のカバー等に使用する、アルミ板を曲げ加工した内外装パネルです。 走行台車のカバーには点検を行うために点検口を設けています。
(耐用年数:都度)

ガラス

天窓(トップライト)に使う場合は、網入りガラス(飛散防止のため網目状にワイヤーが入っているガラス)を用います。 網入りガラスの4辺には、ワイヤーのサビを防止するために、ブチルゴムとアルミ箔を貼付します。
(耐用年数:都度)

メンテナンスラダー

点検に使うステンレス製または溶融亜鉛めっき仕上げの鋼製梯子です。車輪付きの移動梯子タイプもあります。
(耐用年数:都度)